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前々回載せました分厚い本を読んだ長男からの、取り敢えずのお勧めである

「銀河鉄道の夜」宮沢賢治 著。

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あまりにも有名ですが紹介を。

主役のジョバンニ少年は、いつも友達から意地悪を言われたりからかわれたりしています。たった1人の友人、カムパネルラは優しいけど皆んなと居る時は皆んなに合わせてしまいます。

その日は皆が楽しみにしていた祭りのようなものがあり、ジョバンニ以外の子は連れ立って遊んでいました。
ジョバンニは寂しく悲しい気持ちで、空にかかる星たち、天の川を見ながら丘の上でしょんぼりしていました。

ふと気がつくと地上ではないところを走る電車の中。
そこにはカムパネルラもいて、美しい光景や楽しい人達と出会いながら過ごします。
そのうちだんだん周りの人達がいなくなり悲しい気持ちになってきました。


なんて美しく儚く寂しげな話なんだ・・

と、読んでる途中我慢できずに長男に
まさかこれって悲しい話?
と聞いてみたところ
うん。
と。あーあ、やはりそういうことか、、と読み進めましたが。

タイトルも、もちろん著者も知っていましたが、こんな話とは知りませんでした。
でも悲しいけれど幻想的で美しいです。

文中、
ここで一文字分空白
とか
一行なし
みたいなものが挟まるのですが、これはこの話が未完成だということだそうですね。
何度も何度も書き直した後のものではあるそうですが完成していなかったんですって。
何処をどう書き直したのか、完成したらどの箇所が違っていたのか、興味深いです。作家さんて天才ですね。


読んでる最中に銀河鉄道999を思い出しました。
子供の頃、友人宅に全巻あり、たしか勧められたように思うのですがどうにも読む気になれませんでした。絵も好みじゃないしファンタジックだし。
このマンガ、宮沢賢治のコレが元だったのですね。

読み終えて、貸してくれた長男にこの漫画を知っているか聞いたら、絵もタイトルも見たことあるけど知らないそうです。

「米津の‘カムパネルラ’もこれが元だから詩を意識して聴いてみて」

と言われ、びっくりでした。
何も考えず聴いていたけどそういえばカムパネルラ。
この小説の子の名前から取ってたそうな。
そしてカムパネルラというタイトルですが目線はザネリ(意地悪の子です)目線で書かれているのだそうです。

私が知らないだけできっと主人公のジョバンニ君もこのカムパネルラ君もその名前が有名なのでしょうね。
若い頃読んだ‘罪と罰’のラスコーリニコフ君なら覚えてるんだけどなぁ・・。(←面白くて夢中で読んだのに覚えているのはこの名前だけ。)

というわけで、「銀河鉄道の夜」は短編集の中の一つで、短くて読みやすく、歌でもアニメでも題材にしたくなる気持ちがとても分かる、悲しいのにキラキラした話でした。


さて話は変わりますが、今日はパート先で初めて「入口での検温係」というものをやりました。
春からやっていたけどずーーーーっと免れてきてたんです。が、やっと?周ってきてしまいもう逃げられません。
が・・、皆さま快く応じて下さり熱発者もいなくて全然大丈夫でした。

自粛期間中から感染に怯えながらも灼熱の真夏までやって下さっていた他のスタッフさんには改めて感謝です。



訪問ありがとうございます。
良い晩酌を!!
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2020.09.29 Tue l 小説(短編) l コメント (1) l top

「ぼくのメジャースプーン」 辻村深月 著






小学4年生の‘ぼく’が語り手、主人公です。

ぼくには人に言えない変わった恐ろしい能力がありました。
大まかに言えば、自分の発した言葉で相手を縛れる、という能力です。


このぼくには幼馴染で仲良しの同い年の女の子「ふみちゃん」がいます。


外見はメガネで歯の矯正をしていて美人さんという感じではないふみちゃんは、頭が良く優しく読書家でもありクラスメイトから信頼され好かれているのですが、特定の仲良しの子を作りません。一人でいるのも平気な女の子でした。

ふみちゃんはウサギが大好きで通う小学校の飼育委員をしていましたが、ある日どこかの狂った男の犯行で飼育小屋のウサギたちがムゴい姿で殺されてしまいます。

第一発見者となってしまったふみちゃんはそのショックから口がきけなくなリ目はうつろで何もできなくなってしまいます。

大切なふみちゃんになんとか元に戻って欲しい‘ぼく’は犯人に復讐をしようと考えます。自分の能力を使って・・・。


心配する母の勧めで、親戚に唯一いた同じ能力を持つ大学教授と面会し、この能力の怖さについて教えられ、復讐についても相談にのってもらいます。

小説の大部分はこの大学教授のおじさんと小4のぼくとの会話が占めています。



小学生が主人公、ということと、現実には存在しない特殊能力というファンタジー感で入り込めないかなとも思っていたのですが。

読んでみてよかった!!辻村深月さんありがとう!!

話はとても重いですが、本当に読んでよかったです。




・蚊やハエは殺せるけれどどうして蝶やトンボは殺せない気がするのか。


・ネズミ捕りにハマったネズミを(このあと殺されると分かっているのに)逃がさずそのままにしておくもの殺したのと同じだ。


・自分が、又は自分の大切なもの(人)を傷つけられたり殺されたりした場合、犯人にはどうなって欲しいのか。相手が死ねばそれで満足か。


・誰かのために泣く人などいない。皆自分のためにしか泣かない。誰かが亡くなって悲しくて泣くのも、その人がいなくなって自分が寂しいから自分のために泣くのだ。


などなど、大人が話し合っても答えが出ない話を教授は小学生のぼくに考えさせます。


教授は最後まで、「私は絶対この復讐には参加はしません。自分で考えてやりなさい」とはっきり言い切り、自分で考えるよう促します。


犯人にぼくが考えた復讐とはどんなものだったのでしょうか。



        


読み終えてすぐにはちょっと誰とも話したくないってぐらい衝撃でした。

生き物の命、犯罪、復讐とはなんなのか、について深く考えさせられる話です。



子どもたちにも読んで欲しいなと、前に私の持っていた辻村深月の「冷たい校舎の時は止まる」を読み面白かったー!!と言っていた高1の長男に勧めてみようと思います。





そしてこの長男からは先日この本を勧められたのですが・・


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とても面白かったけど再度読み返さないとちょっと分かりにくいところもあった、とのことです。
4400円もしたそうな。
(ブックオフ行けや。)


私には厚過ぎですから・・・。この作者さんも知りませんしどうにも食指が動きません。

無理なので

「今はちょっと読めなそうだから今度読めそうな時に借りるね」(読める時なんて一生こなそう)

と一旦お断りしています。


そんなわけで私は今のところ(又は一生)読まないですけど、この

「おおきな森」 古川日出男 著

こちらは読書家の長男お勧めだそうです。

有名な文学作品(特に宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」だそう)を読んでる人にお勧めだそうです。偉そうですみません。
それに「こんな分厚い本読むんですよ」っていう親の自慢話みたいでもありすみません。

でも高1長男は読書家で静かな人なのですが、本当は3人の子どもたちの中での一番の私の悩みの種なんです。
この話は又いずれ・・。(いえとても書けませんが)



まだまだ暑いですね。一度涼しくなったのに。10月、いや11月ぐらいまで猛暑のつもりでいようと思います。
夏つらい。

そうそう、最近ラジオのCMでよく流れていたハーゲンダッツを久しぶりに食べました。


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(ハーゲンダッツさん、幸せですか?)




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半分昨日、半分今日。

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念のため記名。

キャラメル味のものは好きなのですがこれはあんまりキャラメル感を感じられませんでした。(あ、味覚障害じゃないですよ。笑)


皆さまも、ぶり返す暑さに負けずに過ごされてください。
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2020.09.17 Thu l 小説 l コメント (2) l top

「世にも奇妙な君物語」 朝井リョウ 著

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必ず面白い朝井リョウさんです。



雑誌ライターをしている浩子は、その日居酒屋で一人泥酔していたところを見知らぬ主婦に助けらます。
会計までしてもらい、連れらて行った先は主婦の住む家。・・・かと思いきや、4人家族と思われたその家はシェアハウスで、家族のように暮らしている仲間たちでした。

ちょうどシェアハウスについて記事を書こうと思っていた浩子は、ラッキー!と何気なく話を聞き出そうとするのですが・・・


サスペンスドラマを見ているようだった
‘シェアハウさない’


        



新世代の法律として18歳以上の無作為に選ばれた者がリア充に過ごせているか判決が下される裁判の為、皆SNSでたくさん写真を載せたりイイネをもらうよう頑張ります。


後味のちょっと悪い
‘リア充裁判’


        


幼稚園で保育士をしている考次郎は、笑顔がウリで爽やかで子供たちから好かれているのですが、上司の女性からの「こうしなさい、ああしなさい」という指示を聞かずにいるので上司から疎まれています。

そして今まで好意的だったのに何故か自分に笑顔を向けてくれなくなった保護者たちの視線を気にしながらも子供の為に奮闘します。


最後に全て納得がいきますが、怖いな~!!と思ってしまう
‘立て!金次郎’



        


SNSで(下らない)ニュースを配信している香織には小学3年生の息子と、育児にも協力的な旦那さんがいます。
いかに短い見出しで読者の目を引くか、ということをいつも考えてゴシップネタを書く香織。

残業の日は夕飯も作ってくれていた旦那さんの帰りが最近遅くなり、こっそりレシートを見て浮気を疑い始めます。


最後の授業参観シーンでは悲鳴を上げたくなる
‘13・5文字しか集中して読めな’


        


ここまでに登場してきた人物も出てくる、そしてアリアリと顔まで思い浮かべながら読める

‘脇役バトルロワイアル’



以上の5話から成っています。

私は4話目の

‘13・5文字しか集中して読めな’

が一番面白かったです!!



帯で

「オチがすごい!」
「後ろから読むの禁止」

とうたってますがあまりそこは考えず、どうなるんだろ~!とワクワクしながら読むことをお勧めします。


とってもお勧め!ではありませんが朝井リョウさんに間違いはありません。

短すぎず、程よい短編です。




書きたい日常がまだあったのですが、下書きにこの朝井リョウさんを置いたまま日が流れていくので一旦出します。

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2020.07.31 Fri l 小説(短編) l コメント (2) l top

「行人」 夏目漱石 著

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この歳にして、初めての夏目漱石です。


高1長男が

「面白いよ、読めば」

と又私の近くに置いていったこちらの本です。

夏目漱石読んだことないし文章的に無理そう・・と思うものの、過去に勧めてくれた本( )が私の好みだったので今回も言うこと聞いて読み始めてみました。



とっても読みにくい文でしたが最初から面白く、無理無理に勧めていくと結構どんどん面白くなってきました。
文体にも慣れてきました。


あらすじは、これ!という主体なストーリーはないのですが、語り手の自分と自分を取り巻く人たち(友達、兄、妹、両親と遣いの女みたいな子)とのあんな話やこんな話です。

友達の入院先で美しい女の子を見かけて・・、という話から始まり、兄から兄嫁との関係を疑われた自分が、ある依頼をされる・・という話、その結果兄との関係はよそよそしくなり、兄はモヤモヤを募らせていき・・



最初から途中もラストまで、とても面白いです。
私がこんな文学的なものを楽しんで読めるとは。

あまりに有名な夏目漱石なので少し躊躇いましたが、読んでよかったです。



先日感想書きました映画「言の葉の庭」で、女性が読書していたシーン

kotonoha koujinn

この、手に持っているのが「行人」です。




割と万人に面白いのではないでしょうか。
お勧めです!

ちなみに、我が家のこの本は長男に誰かがくれたはずなのですが、とても古いものです。
なんとバスで立って読んでいたらヒラヒラと一塊が落ちました。


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本から中身が落ちる人、見たことないです。
恥ずかし〜。





今週も穏やかに過ごせますように。

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2020.07.20 Mon l 小説 l コメント (8) l top


一か月も経っていないかもしれませんが・・・

金麦の全員プレゼント、あいあい皿が届きました!!



あいあい2020 2

今までは青系のものばかり貰っていましたので今回初めての可愛い色、これにして良かったです♪

今回はこの一組しか応募しておりません。
割らないよう大切に使っていきたいと思います。





そしてこの可愛いあいあい皿、

最初に主人と一緒に何入れて使おうかなー♪

と楽しみに思っていたところ・・・



今朝小6の娘が一番に誰ともあいあいしないのに使ってしまいました(-""-;)



あいあい2020

(「え!使っちゃダメだったの?!」と立ち上がった図)



そしてあいあい皿応募が終わったのですっかり金麦はやめました。というか単に銘柄気にせずなんでも買うようになりました。

まだお皿が届いていない方も早く届くといいですね!!



        



話は変わり、サガンの紹介です。


一年ののち


とても面白かった映画、「ジョゼと虎と魚たち」の主人公久美子が自分を「ジョゼ」と呼んで貰うそのきっかけになっていた本です。



特にこれといった筋や内容はあまりないように思えるのですがそこそこ面白かったです(他のサガンに比べたらそれほどではありません)。

何組かの男女の恋模様が描かれています。

この人があの人を好きだったり、でも好かれてるその人は別の人を好きだったり。というような。

「ジョゼと虎と魚たち」の映画の久美子を惹きつけたジョゼの魅力とはどんなものなのか、ということばかり気になって読み進めました。

たしかにジョゼ、魅力的でした。

きっと外見的にはとても可愛いけれどサバサバしていて、人に媚を売らないしソノ気がない男の人には思わせぶりなことはしない、というカッコイイ女子です。

そしてそんなジョゼがとても愛している男がまたとてもかっこいいです。

金もなく礼儀も知らず、計算なく気持ちのままに動くような礼儀知らずの若者ですがとても魅力的(であるだろうと思わせる)に描かれています。

この人はあの人に、あの人は別の人に、今はこんなに夢中になって他の人も見えなくなっていたとしても、一年も経てば想いも状況も変わるだろう、ということをこの本は言いたいのでしょうか。

それが映画の久美子が(この本を)気に入っている理由なのかなと思ったりしました。


        



もう6月も下旬なんて信じられません。
今月はとても早く過ぎています!!



みなさま良い日曜日と良い1週間をおお過ごしください。

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2020.06.20 Sat l 小説 l コメント (6) l top